私の言葉はすべてセリフなんだから!!
「すまないって。私は…」
「…作戦…ですよね。」
その言葉にはすこしドスがきいていた。
「俺が一番嫌いな人と手を組んで、俺の調子を壊したいのですか。」
この言葉に私は二つの意味で怒りを発した。
「あんたの成績なんてどうでもいいよ!そんな私を並の奴らと同等の目線でみるな!みーんな、お前に夢中なんてわけねーだろうが!!」 
怒りに任せたせいで、少し素が出てしまった。
「それは、偏見したことを詫びますよ。では。すこし用事があるので。」
…全く…なんでこんな奴がモテるんだ…。
さってゆく井夜華の背中にもう一つの怒りの言葉を浴びさせたかった。
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