聖なる龍に愛された。
ふとミルクティーブラウンの頭をした子をみると、少し怯えてるように見えた。
私がじっとその子を見ていると、デカイ黒髪の男が庇うようにその子を隠した。
「あっれ〜、まさか葉月ちゃん勇魔狙いなの〜?勇魔は女の子嫌いだから俺にしなよ〜優しくするよー?ねー葉月ちゃん」
多分あたしはこのチャラチャラした男が大嫌いだ。
いやここにいるやつ全員嫌い。
「お前そっち見んな」
そう言い私の腕を掴む力を強めた金髪。
男と喧嘩は出来ても、力勝負となると流石に女の私では敵わない。