聖なる龍に愛された。





はあ、太陽といると色々と考えすぎちゃう。




『もう行くね』




太陽の言葉には一切反応せず、


逃げるようにそう言ったわたし。


その目に気づいてるのに。


気づいてないふりをしてしまうわたしは



どこまで臆病で、最低なんだろう。




そんなわたしに、ヘラヘラと手を振る太陽。




「いってらっしゃ〜い」



『うん、ジャージありがとう』



「はいよ〜」





さっきまでの緊張感のある雰囲気とは違い、



もう普段のヘラヘラのびのびした雰囲気に。




私は教室を出て更衣室で着替えを済ませ校庭に向かった。






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