聖なる龍に愛された。
体育
「風浦ー!!!お前も出るのか!!!先生は嬉しい、お前が出てくれるとは…先生ほんとに嬉しいぞぉぉぉぉお!!」
遅れて校庭に来た私に一番最初に気づき
大声で声をかけてきたこいつは体育の先生。
とりあえず熱血。
暑苦しいやつ。
この熱血のせいで私に気づいた生徒たちが
こっちをみてくる。
さすがに2クラス分の生徒が集まると人数が多い。
「風浦ぁぁぁぁあ!お前もついに体育が好きになったかぁぁぁぁあ、先生嬉しいぞ、嬉しいぞぉぉぉぉお!!」
そしてとにかくうざい。
ブカブカなジャーンのポケットに手を突っ込む。
…にしてもでかい。
「なんでそんなでかいジャーンを着てるんだ、風浦」
冷静さを取り戻したのか不思議そうに聞いてくる熱血。
『借りた』
「ジョージを借りてでも体育にでたかったのかぁぉぁぁぁあ!!」
どしてこんなにうるさいの。