聖なる龍に愛された。
「は?!誰に??!」
クリクリな大きな目を
さらに大きくして驚く姿が
男の子と思えないほど可愛い。
『分からない、でも太陽がお仕置きしてくれたって』
「そっか!なら安心だーッ!!」
安心ってちょっとよく分からないけど
あえて触れないでおこう。
「ねえ、なんであんな仲良さそうにしてんの」
「勇魔様にベタベタしてんじゃねえよ」
「調子乗り過ぎ」
うわ、聞こえてきた。
私を妬む声。
けど、勇魔はそんな女達なんか見向きもせず
いないも同然の扱い。
だから私もなにも聞こえていないふりをする。
「今日の体育は男女分かれてクラス対抗でやるぞー!!男子はサッカー女子はー…なんだったらやるんだッ?!!」
いつのまにか教師らしく声出してるかと思ったら、この発言。
「まあどうせ化粧崩れるだあ、汗かくだあ言って動かないだろうから、女子は男子の応援だなーッ!!!」
なんだよ、私来た意味ないじゃん。
せっかく体動かせると思ったのに。