聖なる龍に愛された。
──────────バキバキッッ
「あ゛ッ…ゔぅッ」
傷だらけになった男が意識をなくした。
今日はこれで6人目。
もう、満足かな。
そう思い、裏路地を出てネオン街を歩く。
汚い街。
汚い人。
昔はこんな所とは無縁だったのに。
フードを深くかぶり、下を向いて歩く。
ふと前を向くと、お店から出てくる一人の男。
あれ、昼間の5人組の青い男だ。
高校生なのに、こんな所来ちゃって。
馬鹿みたいなヤツだ。