聖なる龍に愛された。




……



ん??


風浦葉月??


風浦葉月って私以外にいたっけ。


まあいいや。


どうせ私には関係ない。




「おい、風浦葉月」



また呼ぶ声がする。


恐る恐る教室のドアの方を見てみると。



でたよ。金髪だ。

オレンジ頭に青いヤツまでいる。



「聞いてんのか、風浦葉月。早くしろ」



何故か私にそう叫ぶ金髪。


早くしろってなにがだ。


私は迎えなんて頼んでない。




そしてまた騒がしくなる女たち。


「なんで龍牙様が淫乱女の名前呼んでいるの?」

「あいつ、龍牙様たちにまで色目使ったのね」

「きったない女」

「龍牙様!!!あんなヤツより私の名前を呼んでッ」



意味わからない。


ほんと。


意味わからない。



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