聖なる龍に愛された。
それと同時にまた女たちが奇声をあげる。
「キャーーッ太陽様が淫乱女に触れたーッッ」
「いやあれは鞄ヨッッまだ触れてないわーッ!!」
ほんとうるさい。
静かにしてほしい。
『離して』
「だーめ♡話したら逃げちゃうでしょ〜、どうせ門の所までは同じなんだし、一緒に行きましょうね〜」
そう言いながら鞄を引っ張るオレンジ頭。
めんどくさくなった私はされるがまま、金髪の方へ歩く。
確かにどうせ門の所までは一緒なんだ。
門の所までならいいや。
そう思って。