聖なる龍に愛された。




────────ボコッバキッッ


「うぅッ…」



イライラした日の夜は決まって街に出る。


いや、毎日か。


そして喧嘩喧嘩喧嘩。



絡んできた奴らを手当たり次第ぶっ潰す。



「も、もぅ、、や、やめてく、れ」



グチャグチャになった男が私を見上げながら苦しそうにもがく。




今日はいつもに増してイライラしてるの。


『…運が悪かったね』


─────ボコッッッ


生きてるだけ感謝してね。


でも



きっともう歩けないだろうね。



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