聖なる龍に愛された。
金髪の所までくると、青いヤツがじっと私を見てくる。
『なに』
「んー?べつになんでもないよ」
ニコニコしながら私と目線を合わせる青髪。
「キャーーッ海人様ァァァァァア」
「私を見テェェェェェェェェエ」
うるさい。
「海人やめろ。女どもがうるせえ」
私と同じことを思ったのか、金髪が鬱陶しそうにする。
「はははっごめんごめん」
「葉月、行くぞ」
いつの間にか私を名前で呼ぶ金髪。
慣れなれしいヤツだ。