聖なる龍に愛された。
「おい、葉月、お前どうしたんだよこの痣」
そうキレ気味で言う金髪。
『変態』
「誤魔化すな」
『変態』
「ッチ、海人車まわすよう近藤に電話してくれ、倉庫行くぞ」
『大袈裟』
「うるせえ、お前は黙って言うこと聞いとけ」
なんでこいつは上からなの。
俺様すぎじゃない?
って思ったけど私は何も言わなかった。
てか、倉庫ってなんだ。
こいつらは何者なの。
はあ、めんどくさいことになってきた。
「車ついたって」
「おう、ありがと。行くぞ葉月」
そう言い金髪に担がれた私。
担がれた…かつ…がれ、た?
『なにやってんの』
「あ?運ぶんだよお前を」
だからって担ぐことはなくない??
『降ろして』
「怪我人は黙って担がれろ」
うざい。
「龍牙が嫌なら〜俺がお姫様だっこしてあげようか〜?」
こいつはもっとうざい。