聖なる龍に愛された。
『風浦葉月。1年生。』
そう言って私は青いやつをみた。
青いやつは、楽しそうな嬉しそうな、子供のように、でもどこか腹黒い笑顔を私に向けている。
「お前は一体何者だ?」
確かめるかのようにニヤリと笑いながら私に言う金髪、私は青いやつから目線を外した。
そして私は深く息を吸い目を瞑る。
『私は……』
目をつぶっていても全員が私を見ているのがわかる。
息を吐き、ゆっくりと目を開けた。
『黒蝶』