聖なる龍に愛された。
「鉄パイプ。だろ」
金髪が少し真剣な顔をして聞いてくる。
『そう。』
「誰かわからねえか?そいつ潰す」
これが関東No. 1暴走族の総長のオーラ。
普通だったら後ずさるのかもしれない。
けど、私は普通じゃない。
『もうぐちゃぐちゃにした』
そう冷たく言い放つと皆んなが少し驚いた顔をした。
「こりゃ総長さんもたまげたな」
青いヤツが金髪の肩を叩き、冷蔵庫の方へ向かう。
「キャハハハッさすが葉月ちゃんっ、黒蝶って言われてるだけあるわキャハハッ」
そんなに笑われるようなこと私言ったかな。。
ふとミルクティーブラウンと黒髪の方をみると少し笑っている気がした。
気のせいかもしれないけど、でも、少しだけ。
「さすが俺が選んだ女だ。」
私の頭に手を置きニコニコと笑う…龍牙。
なぜか、嫌じゃなかった。