聖なる龍に愛された。
「なーにかっこいいこと言っちゃってるのよー龍牙」
龍牙を指差しながら笑う葵さん。
「うるせえクソババア、俺はいつでもかっこいんだよ」
「クソババア?!私まだ24よ?!なにがクソババアよ!!!」
きっと葵さんにとってクソババアは禁句。
「とーりーあーえーず〜、葉月ちゃんは〜俺らの姫ってことで〜いいんだよね〜?」
「あたりめえだ」
「そうなると白龍初の姫だね」
「っげ。まじかよ」
「勇魔。」
「わかってるよ、たっくん」
…いやいや、全然話が読めない。
なんで私がこいつらの族の姫なの。
『私は「拒否権はねえ」』
私を遮りそう言う龍牙。
「風浦葉月。お前は今日から白龍の、俺らの姫だ」
なんで私はこいつらに出会ったんだろう。
まあ少しだけ、こいつらと付き合ってみるのも良いかもしれない。