聖なる龍に愛された。




「お前最近黒蝶の噂聞いたか?」



「ヤクザにやられたって話だろ」



「え?おれは事故で死んだって聞いたぜ」







誰一人、白龍の姫が黒蝶だなんて知らない。








「葉月ちゃーんーなにボケーっとしてるの〜」





姫という立場で白龍の仲間になった。


だから私は屋上にいても何も言われない。




「葉月ちゃーん無視しないでよ〜」




そして今は3時間目。



かったる体育の授業をサボり一人で屋上にきた。






はずなのに






何故か廊下でばったり会ってしまい付いてきた太陽。




「葉月ちゃんってツンデレなの〜?まだデレたことないけどなかなかツンツンしてるよね〜早くデレてくれないかな〜」




さっきからひたすら無視の私にひたすら話しかけてくる。




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