聖なる龍に愛された。
─────────バタんっ
扉が閉まり屋上にら俺たちだけになった。
元々ここは俺らの溜まり場。
だからあの子が居る方がおかしいんだけどね。
「おいおい龍牙、正気か?」
海人が早速龍牙に聞く。
「あたりめえだ」
当たり前って……
『女の子嫌いじゃなかったのかよー』
「そうだよ!龍ちゃん、彼奴は女なんだよ?!」
真剣な顔つきで当たり前のことを言う勇魔。
「んなもんみればわかんだろ」
「何を考えているんだ」
いつもなら何も言わずに
俺らの話を聞いているだけの拓夜も
今回ばかりは黙っていなかった。