聖なる龍に愛された。
『猫、、』
「みた。猫と風浦」
単語すぎて全然伝わらない。
『猫と私?』
「裏庭」
あ、思い出した。
裏庭。
少し前まで裏庭の草むらのところに1匹子猫がいた。
連れて帰るのもいいと思ったけど、
子猫の育て方なんて分からないし
とりあえず餌とミルクだけ置いといたんだっけ。
まだ生まれて直ぐの子猫だったしたまに様子を見に行ってた。
けど週明けに見に行ったらもうそこにはいなくて。
『裏庭の子猫、知ってるの?』
「俺ん家いる」
『え』
「可哀想だったから」
こんな無愛想でなにも興味なさそうな拓夜が子猫を拾うのは意外。
でも、拓夜ならちゃんと育ててくれそうだし。
良かった。
『元気?』
「ああ」
『なら良かった』