俺のこと、惚れさせるから



急いで夏姫のほうに目を向けると、大人の男ども数人に囲まれている。


…………これ、あきらかにヤバイよな?



「いーじゃんいーじゃん」


「君、めっちゃ可愛いねぇ」


「や、やだ!」



震えながら睨む夏姫。


しかし、その目にはいつものような強気はなく、更にはその顔が可愛くて男どもは余計ニヤニヤし出した。


その顔が無性に腹が立ち、後ろから夏姫の腕を掴んでいるヤツを蹴った。

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