俺のこと、惚れさせるから



「いってぇ!」


「な、なんだお前!?」



不意打ちだったからか、思いっきりその男は吹っ飛ぶ。


だけど高校生の力が大人の力に到底勝てるはずもなく、



「逃げるぞ夏姫!」


「あ、待てこら!」



勝てるのは体力。


ということでさっさと退散。


とりあえず、1階のエレベーター入り口まで。



「………ハァ、ハァ、大丈夫か夏姫?」


「……」


問いかけるが返事はなく、下を向いている。

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