俺のこと、惚れさせるから



あんなことで怯えるやつじゃないんだけどな。



「おーい夏姫?」


「………カ」


「は?」


「バカ!翼のバカ!!」


「うおっ」



いきなり俺は夏姫に押し倒された。


誰もいなかったからよかったものの、いたらこの状況ヤバイな。


なんて呑気なことを考えていたが、夏姫の瞳から溢れる涙をみて、俺の頭は真っ白になった。

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