俺のこと、惚れさせるから
「………3、2、1」
パッ
ツリー、点灯………。
暗闇だった世界が、一気に輝き始めた。
「綺麗………」
「うん………」
よし、この流れでプレゼントを………。
「夏____「翼」
俺が言いかけた言葉は夏姫には届かなかったようで、更に声はかぶった。
「な、なに?」
「うん、あのね、実は………」
そう言って夏姫が取り出したのは、
「クリスマス、プレゼント………」
「………ぇ、マジ?」