俺のこと、惚れさせるから



突然、頭を叩かれて目を開いた。


叩いた主は、ニヤリと笑って私のほっぺをつねった。



「夏姫、やっと起きた。おはよ」


「翼…………。そうゆう起こし方はないと思う…………」


「だって起きねぇんだもん」



つねったソイツは、私の幼なじみの翼。


無駄に整った顔で私の顔をじっと見た。



「………………なに?」


「いや、ぶっさいくな顔してんなぁって思って」


「なっ!?」

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