俺のこと、惚れさせるから
恥を知らずに大声で叫ぶ翼。
うぅ…………。
女子の視線が痛いよぉ〜。
「夏姫のために、絶対勝つかんなっ」
「ちょっ///」
なな、なに大声でそんなこと言ってんのこの人は〜!!
耐えられなくなってすかさず外へ逃げる。
ひとまず裏庭へ。
ここは小さな森があって、お昼になるとだいたいみんなここへくる。
でも今は試合中だし、人気はない。
「…………ふぅ」
一人になると、ちょっと落ち着いた。