雨の日に君へ
その笑いはしばらく止みそうになかった。
「…あの!」
「あぁ~そうだったな。
実はな、……これが答えだ!」
「……はい?」
その指の指す方、少し遠くには
立派な屋敷のようなものが見える。
これが答え……とは一体どういうことか。
俺には全く理解てきなかった。
すると、
「着いてきたまえ、ヨハン!」
「「……え?」」
「な、何をおっしゃっているのですか、
ビーズお嬢様!?こちらの方はなんなのですか?
お嬢様には見合わぬ身分の者ですぞ。」
「そんなの俺にとってはどうでもよい。
それよりアルフレッド、今はお嬢様ではない」
「どうでもと申されてましても…
お嬢様に付け込んで悪事を働くものは多く居ります。このような怪しい者、
屋敷へ通すわけには参りません。」
「だから!俺はお嬢様ではない!!
あと、ヨハンは怪しくなんてない、…良い人と言ってくれた!」
「しかしですね、おじょっ……お坊っちゃま」
「えぇい!うるさい、
俺が良いと言ったら良いのだ!!」
「……む、承知いたしました。」
なにがなんだかわからない