Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「私、ナオとは、ずっと仲良くしていたい。
一番の友達で居たい。
だから、こんなことよくない」
「じゃあ、早く、俺から逃げ出せよ。
名古屋でもどこでも行け」
「ナオ…」
「君の言う、一番の友達は、
ただ時々会って話をするだけだろう?」
私は頷く。
「じゃあ、君と友達でいることは、無理だ」
「そんなことないよ。他に、方法はあるはず」
「無理だ。俺は、お前の顔見たら、
こうして、キスして体を重ねたい」
ナオは、ゆっくり体重をかけ、キスをした。
「ずっとキスしていたい。
だから、他のやつが春の体に触れるのも、
春のこと想像されるのも嫌だ。
春の横に居られるのは、一人だけ。
この体に触れていいのも、俺だけだ。
君の横にいるのが、
俺じゃないって言うなら、
これからは、友達でもいられない
それさえわかってくれればいい」
友達でいられない?
それじゃ、私達一緒に居られないの?
「だめ。そんなの。
ナオがいなくなるのは耐えられない…」
私は、ナオの胸に飛び込んだ。
ナオの体にすがるように。
「えっ?」
腕を背中に回し、ぎゅっと絡み付く。
嫌だ。
ナオに会えなくなるのは、死んでも嫌。
ナオが望むことなら、なんでもするから。
「ナオ…私、ナオが好き。
お願い。私を抱いて」
ナオの体にキスをする。
「なんだって?」
「本当は、ずっとこうしたかった」
私は、ナオの首に腕を巻き付け、
唇に自分からキスした。
ナオが、戸惑いながらも、
私のことを受け入れようか、
どうしようか戸惑っている。
前に、ナオがしてくれたように、
深いキスをする。
「んん…」
よかった…ナオが私にキスを返してくれる。
ナオの体が熱を帯びて、
背中にまわした腕に力を込める。
ナオが、優しく私の頬に手を添えて、
唇を何度も押し付けてくる。
「やっと、聞きたい言葉が聞けた」