Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「ナオ…ねぇ、動ける?
ねえってば…」
揺すっても、ピクリともしない。
私の上に被さったままだ。
「うう…ん」
ナオ、重い。
「いつもなの?」
「あ?いや…ありえない。
こんな色情魔なんかじゃないよ」
一瞬、体を起こして、こっちを見たけど、
ナオは、また枕に顔を埋めた。
「ふうん、そう…」
「何?その、煮えきらない返事。
まさか…アイツのほうがああ見えて、
すごいとか」
久俊さんより、ナオのほうが体は大きい。
だから、威圧感がある。
背丈だけじゃなくて、
態度も違うからそっちの影響もあるはず。
「違うよ。そんなんじゃない」