Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「この状態が2ヶ月続けばいいな」
日曜日の午後、
お昼の片付けを終えて、洗濯物を取り込んでたら、
何気なく口から出た言葉だった。
ナオに話しかけたわけでもない、
ほんとに何でもない言葉のはずだった。
「2ヶ月?」
ナオが顔を上げた。
続けばっていう言葉より、
2ヶ月の方にナオが反応した。
「いくらなんでも、短すぎるかな?」
「だから、なんで2ヶ月なんだ?って…」
「2ヶ月続けば、
後は、何とか続くような気がして」
ナオが、近づいて来た。
難しい顔をしている。
「そういう話じゃないんだろ?
2ヶ月立てば、
恋人が帰ってくると思ってないか?。
俺は、それまでのつなぎか?」
「ナオ?ちょっと待って。誤解してる」
私は、ナオの余りにも飛躍した話に、
笑いだしそうになる。
「なんで2ヶ月なんだ?
クソっ、お前、なにわらってる…」
「だって、ナオが…どう見ても」
「焼きもちじゃない」
「意味はないの。とにかく2ヶ月続けば、
その後も、続くかも知れないなって
思っただけ」
「何で、そんなハードル低いんだよ」
「だって…ごめん…」
「笑うな。半年は続いただろ?一人くらい」
「いない」
「いるさ」
「いないよ。ずっと、気にしてたもの」
「それは、そうさ。
お前と話してる方が楽しいって、
気づくのに、半年もかからないからな」