Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
その日も、
春と一緒に学食でカレーを食べていた。

何度か食べているうちに、
恐ろしいことに
学食の大雑把な味付けにもなれていた。

春と、早めの夕食を食べながら、
雑談しながら、
これからのスケジュールの話をしていた。


春と話すのは結構楽しい。
けど、あいつは、何か用事がないと
さっさと行ってしまう。


だから、関係ないやつが来て、
その貴重な機会を邪魔されたのは、
ちょっと腹がたった。

「直哉ったら、こんなとこにいたの?」


春との話に、夢中になってたから、
今野彩夏が、俺を呼んでいた事に、
気づかなかった。

彩夏は、春妃と並んでしゃべっていた、
俺達の前に座った。


「ああ、悪い。また後でな」

彩夏に向かって、素っ気なく言う。
俺も、いい加減うんざりしていた。
大学で、出くわす度にこうして邪魔される。


それに、たいした話じゃないのはわかってる。

うちの母親の買いものに付き合ったとか、
今度うちに遊びに来るのはいつがいいとか。

そういう下らない理由だろうから。

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