Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
ナオは、私の着ている服を脱がしていく。
ベッドの向かいに、
「ぎゃっ…」
「なに…どうかした?」
全身が写る鏡を置いてた事を後悔する。
服を脱ぐと、お世辞にも、
色っぽいとは思えない。
少なくとも、自分の姿をお風呂場で見ると、
こんな体に、性的魅力を感じてくれる人が
いるだろうかと、思えてくる。
それなのに、ナオは私を傷つけないように、
服を脱いで表れる貧弱な体にも、
優しく分け隔てなくキスをしてくれる。
私の反応を確かめるように。
「春?俺たち、
何もかもピッタリだと思わない?」
「何の話?」
「体の相性、性格の相性、それから…
バイオリズムの相性、相性の有るもの全部」
「そうかなあ、悪くはないと思うけど…」
比べる対象が少なすぎるもの…
ナオが私の頬を引っ張る。
「なに?俺の意見に反論でもある?」
「合う合わないは、正直よくわかんない」
「分かんないのか…フーン…
春は、可愛いな。
一生わかんなくていい。
わかってるの俺だけでね」
「何の話よ」
ナオは、ニヤッと笑って私の体を鏡に向けた。
「こんな姿見せるのは、
俺だけってこと。
わざわざ、こんなどこに置いて…鏡見ろよ。
今、自分がどんな顔してるか見て…」