Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「ナオ、そんなにものを捨てると私、
生活できないよ」
「それなら、俺んとこ来ればいい…」
「毎日っていうわけには行かないでしょ?」
私は、彼を抱きしめて軽く頭を撫でた。
ナオがこんなことするのは、多分初めて。
ナオは、他人の物なんて執着しない人なのに。
ナオは、閉じた袋の口を開くと
着ていたシャツを脱ぎだした。
「これもだ。男物」
ナオは、着ていた物を脱ぎ捨てて、
そのまま袋に入れた。
「他には?」
私は、箪笥の中から、
久俊さんが着ていた、
スウェットの上下を取り出し、
ナオに渡した。
ナオはそれも袋に入れた。