Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
ナオから受けるマイナスやの感情なんか、
たいした事は、ないと思える。
困った事に、ナオから受ける
どんな仕打ちも、私に取って、
彼から受けとる愛情の一部なのだ。
耐えられないのは…
必要ない、そう言われること。
拒否されるのは、どうしても無理だ。
そう言われるのは、一番嫌だ。
だから、
どんな事でも甘んじようと思ってしまう。
「春、買い物行くぞ」
「買い物…別に、 いいよ。
ナオ、私、起き上がる気力もない。
それに、無くても
何とかなるものばかりだし…」
ナオは既に着替え始めていた。
「ダメだよ。捨てた物は、俺が買うんだ。
春の家の物はみんな、適当だから」
「だからって、無印の真っ白は駄目よ」
「春は、わかってないな」
「ああ、もう、
病室のようにならなかったら、
好きにしていいから」
「お前、そういうの
本当に何でもいいんだな」
「まさか、部屋のインテリアで
人格がわかるとか信じてないでしょうね?」
「いいや。そこまでは。でも、
楽しみの1つだよ。
まあ、でも、出掛けるのは、
もう少し後でもいいか…
まだ、ベッドに居たいっていうなら…」