Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
夕暮れの空も、
少しずつ空も夜へと変わって行った。
「食事、何がいい?」
ナオとそんな会話をしていた。
数人の女の子たちが、
私たちを遠巻きに見て、
話しているのに気がついた。
そのうちの一人が、近づいて、
ナオに話しかけて来た。
「直哉だあ。なんだ、
こんなとこに居たんだ。やっと見つけた」
その女の子は、店の端で待っていた、
彼女の友達に声をかけて、呼び寄せた。
「早く!直哉いたよ」
ナオは、不機嫌そうな顔を私に向けた。
「さっき、会った子だ。
居場所公表されたな…くそっ」
彼は、荷物をまとめて、
店を出る準備をしていた。
私も、ナオが合図をしたら、
すぐに立ち上がるように、
バッグを膝の上に置いた。