Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「早かったのね」
朱音が入ってと招き入れてくれた。
春は?いるのか?
朱音が、春は、
リビングにいると教えてくれた。
ひどく怒ってるかな…
何も考えずにきてしまったが、
春はどんな反応するのだろう。
おそるおそる、
春のいるリビングの様子をうかがう。
「誰だった?」
春の声だ。散々探したんだぞ。
こんなとこで何やってんだ。
そんなことより、春は、どう思ってる?
話すのも嫌になるほど、
俺とは会いたくないのか?
「ナオ?どうしたの?」
どうしたのじゃないだろう?
「君が急に居なくなったから、
探しに来たんだよ」
「そっか、でも、私、まだここにいるよ」
「いいよ。一緒に付き合うよ」
俺は、朱音の顔を見た。
「ここに来るなり、飲み始めたの」
「そっか」
「何があったのよ?」