Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
俺は、春妃を強引に抱き寄せ、
容赦なくキスをした。
春は、驚いて目を見開いている。
「ナオ、やめて…
朱音がいるのに」
「今、君はここの方がいいって言ったぞ」
逆らえるわけがないよな。
こんなに俺を、必要としてるのに。
「ナオ…」
春妃が受け入れるまで、キスしたまま
辛抱強く待つ。
俺は、朱音の視界に入るように、
春のブラウスの中に手を入れる。
春妃は、俺の方に体を傾けて、
キスを返してくる。
朱音が、いい加減にしろ!
さっさと連れて帰りなよ
とジェスチャーで示した。
朱音のイライラした顔を、
もう少し見たいと思ったけど、
朱音が、クッションを投げつけてきたので、
それ以上は止めた。
春妃を前にすると、冷静でいられなくなる。
春の体から離れ、
これ以上ないというほど
にやついた顔を朱音に向ける。
「春妃、帰るぞ」
俺は、春の軽い体を抱きかかえた。