Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「拓也、
春妃ちゃん病院まで送ってあげなさい」


「ああ。そのつもりでいるから」


「あの…高城君にも伝えなきゃ」


「春ちゃん、卓也があなたと
話したい事があるの。
だから、卓也と出掛けて。
彼の事なら、いいわ。
叔母さんが後で伝えとくから。
もう少し、寝かせてあげなさい」


高城君の車の横に止めてある、
車の助手席に座るように言われた。


拓也がキーを差し込んで、エンジンをかけた。
車が敷地をでたところで、


「話がある」

といって、湖の方にハンドルを切った。



「拓也?ちょっと、
先に病院へ行きたいんだけど」


「大丈夫だ。昨日から容態は変わらないよ。
それに、すぐ済むから」


病院へ向かう途中の駐車場に車を止めた。

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