Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
俺は、春の父親にかかった医療費と、
家の修繕で、最低限のものにお金を出し
それを俺が立て替えることにした。
車を買い替えるために、
用意していたお金を、
春に貸すと言う形にした。
春には、弁護士が、
がんばってくれて、
払う金額が少なくできたと言うことにした。
「ほとんどお役に立たなくて」
園田氏が謝った。
「いや。やっぱり、
学生1人と、弁護士がいるのとでは
全然違うから」
「そんなことないですよ。
立派に対応されました。
社長にも会長にも、ちゃんと報告します」
これで、将来の経営者としての課題を、
1つクリアしたのだろうか。
「役に立てば、いいけど」
しばらくすると、
自分たちがやったことは、
意味のないものに、
なってしまうかもしれない。
「大丈夫ですよ。
彼女も惚れ直したんじゃないですか?」
「彼女じゃありませんって。
春妃は、大事な友達です」
本当に、誰よりも大切な。