Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
-もしもし?
朱音の少し気だるい低い声が聞こえてきた


「朱音? あの… 何か変の。どうしよう」


-何が?

「さっきまで、ナオと一緒だったんだけど。
ナオ、私のこと、家まで送って行くって、
言いだすし」


-送るくらい別に普通でしょ?

沈黙… 

そっか。
送ってもらうのって、特別じゃないんだ。


「朱音は、送ってもらうの普通だけど…、
ナオ、私にそんなこと、
言ったことなかったのに」


ーふーん。それで?

「どうしたらいいか、わからなくて」


-どっちでも、好きなようにしたらいいのよ。何か、話があるの?

「うん。困ったことになっちゃった。
どうしよう、1人じゃいられない」


-いいよ。今から、うち来る?」

「うん。いいの?」
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