Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「結構大きなプロジェクトですね」
由貴ちゃんが、
プロジェクトの組織表を見ながら言った。
「稼動したら、死ぬほど忙しくなりますね」
「やりがいはあるわよ。
やってみたくなった?」
「いいえ。リーダーなんて嫌です。
二年後は、結婚していませんから」
「予定あるの?」
「これからですよ」
「先輩こそ、
ナオさんとどうなってるんですか?」
「何とか続いてるよ」
「前野さんに連絡取りましたか?」
「うん」
電話での報告は拒否されたけど。
「それで?」
「話したわよ」
「彼、何ていってました?」
「会って話そうって」
由貴ちゃんがため息混じりに応える。
「会うって、いつになるんですか」
「さあ。わからない」
私は、はっきり言わないことにした。
「もうどうして、先輩ってどうして
そんなに、あやふやにしたいんですか?」