Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~

別の人が近づいてきて、いう。

「前野さんに、手取り足取り、思い出させてもらえよ。
あっ、でも、今、子供作るなよ」


何人も、人が寄って来て、からかい始める。
収拾がつかなくなる。


「やめて下さい。前野係長とは、
そんなんじゃありませんから」


上原さんが、声をかけて、
周りを落ち着かせてた。

彼は、私をかばうように間に入ってくれた。
「災難だな。開発に戻りたくて
希望出したんじゃないのか?」


「一度、うちの課の課長に、
打診されたけど、断ったの。無茶苦茶だわ」


「大丈夫だって。あんなに、
苦労して身に付けたものは、
そんなに簡単に忘れないさ。
すぐに感覚を思い出すよ」


「上原さん、ありがとうございます」


なぜか、今は、何をやっても、
自信がわいて来ない。
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