Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「白状しなさいよ、楽になるから」
朱音は、タバコの煙をフーッと吐き出すと、
タバコを灰皿に揉み消した。
私は考えた。
朱音は私の唯一の友達なのだが、
ナオとも私以上に仲がいい。
私は、ソファにあった、
お気に入りのイタリア製のクッションを、
ぎゅっと抱きしめた。
「んーっ。ダメやっぱ言わない」
「ふーん。なんかされたんだ?
キスとか、ハグとか、
鈍感なあんたでも、さすがに気づく方法で」
私は、ぽかんと口をあけたまま、
朱音のきれいな顔を見ていた。
朱音はそんなことくらいお見通し、と余裕だ。
「どうして?」
「なんで分かったか?
ええっと実は、それ、私のせいかも」
「どういうことよ」