Longing Love ～あなたに恋して、憧れて ～

「朱音に会いたかったから」


「どうして、
そういうことさらっと言うの？

そんなに、朱音の方が頼りになるのか？
ねえ、俺、何のために、
君のそばにいるんだ？ 」


「頼りになる？」


「俺、そんなに頼りないか？
そんなに信用できないか？」


「私が、ナオを頼るの？」

ぶるっとナオの体が震えた。

たまらず、彼は、私の腕をつかんだ。


「お前、俺といて、
俺が必要だとは思わないのか？」


「私が？ナオを必要とするの？」


「当たり前だろう？付き合ってるんだから」


「そんなこと…」

考えたことない…


「考えてもいないのか？」
ナオが、落胆したような顔を見せた。


「私、ナオには負担かけないようにって」


「だから、わがままも言わないし、
彩夏に何言われても、
俺には何も言わないのか？」


「ああ…そうなのかも」