Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
ナオは、私の体を突き放した。
「お前こそ、どうなんだよ、
前の男が帰って来て、
毎日べったりくっついて。
俺と、距離を置きたいのは、
そっちじゃないか」
「えっ?」
「頼れるやつが帰って来たんだろ?
そう言えば、俺たち、
2ヶ月もてばいいって言ってたよな。
そろそろ2ヶ月じゃないか?
どうだ?もう飽きてきた?」
「ナオ、怒らないで」
「ふざけるなよ。
春の中じゃ、俺のことなんか、
どうでもいいんだろう?
お前こそ、俺のこと、
他の女にちやほやされるからって、
理由つけて、避けてるだろ?
俺だって、努力してる。
けど、彩夏みたいなやつ、
完全に君のそばに
近づけないようにするのは、無理だ」
「ナオ、違う。そうじゃない。
私が気にしてるのは、
そのことじゃないよ」