Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「自分が傷ついたからって、
相手になにをしてもいいわけじゃないわ」
朱音が容赦なくいう。
春妃にこんな言い方をするのは、
珍しかった。
「何が言いたいの?」
春も負けてない。
「ナオにしたことあやまるのよ」
えっ?俺?
「謝る?
謝らなきゃいけないことなんか、ない」
「こんなにナオのこと傷つけてても?」
「ナオが傷つく?
どうしてナオが傷つくのよ。
私がいなければ、
ナオはあなたとずっと一緒に居られる」
「ほら、バカね。本性を現した。
何が身を引くよ。
春?あなたは私に嫉妬してるのよ。
それに耐えられなくなって
逃げ出しただけよ」