Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「こんな明るいところじゃ、やだな…」
ナオは、無視して、私が着ていたシャツを、
乱暴に捲り上げた。
「な、何するの?」
「うるさい、黙ってろ。
毎日気が気じゃなかった。
毎晩、君があいつのものになってると思うと」
「何言ってるの?」
驚いて、ナオの顔を見る。
「一緒に住んでるじゃないか?」
「まだ、住んでないよ。
やだな。一応けじめはつけるよ。
久俊さんとよりを戻すなら、
ナオとはちゃんと別れる」
約束が終わる二年を迎えたら。
だから、会うのを避けてた。
引き止めてくれなかったし。
あっさりそうすれば、って言われたら、
終わってしまいそう。
「本気で言ってるのか?俺と別れるなんて」
「思ってる」
離れて、やっと決心したのに。
こんな距離で触れ合ったら、
またぐらついてしまう。
「湯から上がって服を着ろよ」
ナオは、立ち上がって、
バスルームから出て行った。