Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~

私は、驚いた。


「そんなわけに行かないよ」


私の体は、また、
ナオのもとに引き戻され
ぎゅっと抱きしめられる。


「どうして?
俺は君がそうしてくれって言ったら、
そうするよ」


「ナオ…そんなのやめて…」


「よかった。
春がそこまでしろって言わなくて。

祖父だけは先が短いし、
会えないと寂しいから、
除外してもらおうと思ったんだ」



「お祖父様元気?会いたいな」



「是非、本人に言ってやって。
但し、君のこと、全然顔を見せに来ない、
相当な薄情ものだと思ってるから、
祖父にイタズラされないように気を付けてね」


「うん…」

ナオのお祖父さんは大好きだ。



「それから、まだあるだろ?」


「んん…」
ナオ、口ふさいだらしゃべれないよ。
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