Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「ちょっと、なに喜んでるのよ。
ナオをあおるのは止めてよ、朱音。

私、本当に関係を変えるつもりはない。
ナオとは、
友達から恋人に変えるつもりないの。

恋がしたければ、いつも相手にしてる
女の子と遊んでればいいのよ」



「ナオには、関心ないの?」


「彼は、大事な友達なのよ。
関心が無いんじゃない。
お願いだから、ナオをけしかけないで」


「でも、春妃、ナオがこのまま、
友達は嫌だって言ったら、
友情なんて成り立たないんだよ。
例え春妃が努力してもね」


「何とかする。ナオを失いたくないもの」


「だから、ゴチャゴチャ考える前に、
やっちゃえばいいのに」


「そんな言い方やめて。
そんなことしたら、
友達でいられなくなるじゃないの」


「友達じゃなくても、恋人でいいじゃない」


「朱音は知ってるでしょ?
ナオの相手は、半年位で代わるって」


「春妃は、違うかも知れないじゃないの」


「中には、
モデルみたいなキレイな子もいたのよ。
私に務まる訳がないもの」


「それは、思い込みでしょ?」


「そうじゃない。そんな可能性1%も無い」


そんなことのために、
10年間かけて作った大事な関係を
壊すことなんか出来ない。

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