Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
ナオは、ぐいぐい私の腕をつかんで
引っ張っていく。

「ナオ、どうしたの?
別に、急ぐこと無いのに」

「お前。やっぱり、朱音のこと好きか?」

「好きよ」

「んんんーっ。やっぱダメだ。
朱音とは会うな」


「はあ?どうして」


「お前が、朱音を好きになったら困る」


「言っとくけど、
私はもう朱音のこと、好きになってるよ。
きれいだし、頭がいいし、
ビジネスのセンスは一流だし。
なんで、そんなすごい人が
友達でいてくれるのかずっと不思議だった」


「朱音がすごいのは、わかるさ。
でも、俺だって努力すれば、
もうちょっと、今よりましになる。

だから、今すぐじゃなくていいか?
俺に足りないところがあれば、
ましになるようにがんばるから。

ホンとあいつは、
女にしとくのはもったいないやつだよな」


「いいの?朱音が男だったら、
私、真っ先に惚れてるよ」


「ええっ、ダメ。ダメだよ。そんなの」


私はナオの手を取って、顔を見つめた。


「嘘よ。朱音がどんなにすばらしくても、
私は、あなたを好きになっていたと思うわ。
だって、あなただけが、
いつも、私の窮地に気づいて、
助けてくれたんですもの。
こんなに素敵な人、
簡単に手放すわけない」







      【END】



最後まで、作品を読んでいただき、ありがとうございました。

この作品を書き始めたときは、こんなに多くの方に、
読んでいただけると思っていませんでした。

ストーリーが広がりすぎて、まとまんなくて、
何度投げ出そうと思ったか、数知れず、
でも、最後まで終わらせることが出来てよかったです。

それが、予想もしなかったトップ10入りを果たし、
いつか越えたらいいなと思っていた100万PVを超え、

私にとっても忘れられない作品になりました。

今後も、読んでくださる方々のことを
思い浮かべながら作品を書いていこうと思います。



感謝を込めて

大石路花


因みに…

タイトルの 「Longing Love」
日本語では、「あこがれ、愛」となってます。
ジョージウィンストン(George Winston)の曲からもらいました。
彼のアルバム「Autumn」に収録されています。
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