Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
1ヶ月前、大学時代の知り合いから、
声をかけられて、男3人で飲みに行った。
一人は公務員で、戸田って言うやつ。
もう一人は何かの営業マン。
名前は知らない。
偶然居合わせて、飲もうってことになった。
声を掛けられるまで、
名前も、顔も思い出せなかった。
適当に飲んで帰るつもりだった。
「あれ?高城、お前、
春ちゃんと仲良かったよな」
営業マンがいう。こいつ馴れ馴れしい。
春のことを、春ちゃんだなどと呼んで、
俺は気に入らなかった。
「それがどうかしたか?」
「えっと、彼氏とどうなった?
一緒にくっついて行ったのかな…」
営業マンの方が言った。
そいつによると、何でも、
たまたま春が朱音といる
ときに一緒になって、
春がプロポーズされて悩んでいるって
話てたということだった。
「春妃、悩んでたからな」
公務員のほうが答える。
こいつにはもっとムカついている。
呼び捨てにするな。