Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
ナオは几帳面に、お絞りのタオルの端を、
ぴったり揃えて四等分する。
話に詰まったときとか、
言いにくいことを、
言わなきゃいけないとき。
特にそれがひどくなる。
この作業が毎回、
こういう店に来るたび見られて、
儀式のようで面白い。
この男、表面はものすごくおおらかで、
何でもいいよと、
笑って受け入れそうなのだけど、
実は神経質で、お絞りは、一ミリでも狂うと、
気に入らなくてたたみ直す。
彼の部屋にある洗濯ばさみと、
ハンガーは無印の白一色。
これ以外の、
赤や黄色のカラフルな洗濯ばさみは、
異分子として、彼の部屋から、
つまみ出される運命にある。
学生時代に、
彼の家に遊びに行ったとき、
「春にあげる」といわれて、
袋一杯の洗濯ばさみと
ハンガーをドサッと渡された。
多分、泊まった女の子が、
そっと紛れ込ませたのだと思うけど。
どうして?と理由を聞くと、
洗面所が、白一色にきれいに
統一されてるのを見せてくれた。
だいぶ前の話だけれど、
多分、そういう好みは、
変わってないだろう。
ぴったり揃えて四等分する。
話に詰まったときとか、
言いにくいことを、
言わなきゃいけないとき。
特にそれがひどくなる。
この作業が毎回、
こういう店に来るたび見られて、
儀式のようで面白い。
この男、表面はものすごくおおらかで、
何でもいいよと、
笑って受け入れそうなのだけど、
実は神経質で、お絞りは、一ミリでも狂うと、
気に入らなくてたたみ直す。
彼の部屋にある洗濯ばさみと、
ハンガーは無印の白一色。
これ以外の、
赤や黄色のカラフルな洗濯ばさみは、
異分子として、彼の部屋から、
つまみ出される運命にある。
学生時代に、
彼の家に遊びに行ったとき、
「春にあげる」といわれて、
袋一杯の洗濯ばさみと
ハンガーをドサッと渡された。
多分、泊まった女の子が、
そっと紛れ込ませたのだと思うけど。
どうして?と理由を聞くと、
洗面所が、白一色にきれいに
統一されてるのを見せてくれた。
だいぶ前の話だけれど、
多分、そういう好みは、
変わってないだろう。