Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
「ちょっと、どういう意味?」

「ごめんなさい。
私が悪かったです。いいんです。
先輩は、余計なこと気にしなくて。

少なくとも、
高城さんは私が言ったこと、
わかってると思いますから」


「とにかく、ナオの事で私は関わらないから」


「はーい」


森山さんが、それから、ナオの事で、
私に何か言って来ることは、
なくなった。


彼女に、ナオに近づく理由を聞いても、
冗談を言って、うまくかわされるだけで、
何もわからない。


単純にナオが好きだから、
という理由でこんなことするだろうか。




いつものように、
香津美さんと二人でお昼を食べていると、


「名古屋のプロジェクト、順調みたいね」
と聞かれた。


「はい」


「前野さん、がんばってるね」
香津美さんは、私達が別れたことを知らない。


「ええ」


「彼と話してないの?」


「忙しくて…」


「そう…」


香津美さんが、不思議そうに見てる。



ごまかしきれないと思った。


「香津美さん、ごめん…私達別れてるの」


「ええっ!!そうだったの?」


「黙って、てごめんなさい…」



「じゃあ、何?
最近、思いつめてたのは、
別のことだったの?」


「はい」
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